シリコンバレーの大学生日記

シリコンバレーのカレッジに2016年秋に入学し、2年後カリフォルニア大学へ編入する留学日記で…。したが、なぜかオランダのLeiden Universityに2018秋に入学することになり最近は弁護士になりたい私のジャーニー記録です。Twitter @Japan__America

大統領選から二夜明けて

 

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昨日は大学内でもヘイトスピーチが行われていたり、授業が丸々討論会になったりなど色々でした。

 

そして今は朝の9時なのですが、ちょうど課題の大統領選についてのレポートを書き終わったところです。

 

討論会ではやはりみんな圧倒的なクリントン派で、中立的な意見や少し客観的に見てみたらこうだという意見を発言するたびに少しだけ微妙な空気が流れました。

 

 

そして中庭で行われていたヘイトスピーチでも、何人かの人になんで参加してるの?と聞いたところ、(発言や態度的な問題で)トランプが嫌いだから以上の答えは帰って来ませんでした。

 

そしてほとんどが野次馬で、みんなが「Fuck you Trump!! Fuck you Trump!!」って叫びながら盛り上がっていました。

 

 

そこには感情を共有することで一種の安心感を覚えているような雰囲気さえ感じました。

 

 

私がアメリカ人だったら間違いなく一緒に盛り上がってます。トランプのマイナス面以外は口に出さない、いや出せないような雰囲気だったという理由もあります。

 

 

デモのことをネットニュースやニュースで見てもやはりカリフォルニアとニューヨークなどの都市部ばかりで、その光景はアンチトランプをさらに駆り立てるんだろうなと思います。

 

 

 

 

今回すごく感じたのが触れないことの怖さです。私はカリフォルニアに身を置いてることもありますし、その中でもシリコンバレーの治安がトップクラスにいい地域にいるのでホームレス(これもサンフランシスコに行かないとほぼ見ない)以外の社会問題に触れたことがないという人がほとんどです。そして留学生もアジア人がほとんどでみんなお金持ちで、日本でもアメリカでもトランプを支持してる人を実際に見たことはほとんどありませんでした。

 

触れる機会がなかっただけで自分の周りで起こってることを全てだと思い、メディアも信じきって安心し、思考停止状態に陥ることは今回のことだけでなく、私たちが知らないだけで、現実にもたくさん身の回りで起こっていると思います。

 

 

触れていないだけで無視される民意があることに初めて気がつきました。しかも今回はそれが勝った。

 

 

日本でもそうですがみんな貧困とか差別とかはすごく敏感になるのに雇用の減少とか生活保護とかはまるでスポットライトが当たらず、陰ながら苦しんでいる人がいることにも気がつきました。

 

 

留学生という存在として客観的に見てみても学ぶことがたくさんあって、とてもいい経験をしたなと思います。

 

 

ほとんど何不自由なく暮らせることは幸せであるとともに怖いと感じました。

 

 

資本主義で格差がどんどん広がっていく世の中で、いい教育を受けた人がどうやって世の中を平等に全員にとって暮らしやすいようにしていくかを本当に考えなければならない。

 

(なぜ格差がいけないのかと考えたところ、格差が広がると下の層の人たちが上の層に向かって攻撃を始めるので無秩序になるからか。と。)

 

 

日本はまだまだいい方だとずっと思っていました。でも、今回の一連の出来事をひっくるめて考えてみると、それ自体も「私が触れていないだけ」で格差に苦しんでる人がたくさんいるのかもしれないと思うと価値観や社会観が全て変わりそうです。

 

 

こういう社会的な問題を考えるときにいつも思う、そしていつも心に留めておかなきゃいけないのは『正義の反対は悪ではなく、また別の正義だ』ということです。

 

 

 

 

トランプへの期待を込めて大統領選に関しての記事は終わりたいと思います。

 

 

 矢継ぎ早に書いてしまったのでまとまりがなくてすみません。