なんでもある毎日は意外となんでもない
5:57
起きたら窓の外はまだ暗かった。
日の光か物音以外で目覚めるのは久しぶりだなと思いつつケータイを手にする。
iPhoneの右側面のボタンを押すと、インスタ、インスタ、インスタ、インスタ、ツイッター、インスタ、インスタ、ライン、ライン、インスタ、スナチャ、スナチャ・・・・の並びで昨日のSNSの成果が並ぶ。
ケータイ依存ではないけど、別にケータイ中心の生活が悪だなんて私は思わない。
脳みそが半分停止してる状態で淡々と4つのSNSの返事を返していく。どんだけ朝早いかに気づく。
6:06
こんなに早くに起きるのはもったいないなーってのは月曜日の思考だ。そのまま二度寝しようとするけどなかなか寝れない。左目の奥が痛い。このまんま病気かなんかで死ぬのかもなーなんてバカなのかバカじゃないのかわかんないようなことを考えつつとりあえず目を閉じる。
寝れない時はベタに羊を数える。でも20秒後、なぜか羊が生卵に変わっていた。ひたすらに生卵がハードルを飛び越えていく。
くだらなくなって考えるのをやめた。目は閉じたまま。
夢は、見た。
友達や彼氏、最近関わっている人たち、寝る直前にラインとツイッターで見た人たちが出てきた。
夢の中で夢を見た。
夢の中では自分が夢を見てることはわかったのに、それ自体が夢だということには気がつかなかった。
惜しい。もう少し。
8:32
いつの間にか二度寝できてた。クラスが始まるのは9:30から。まずい。いやまずくないかも。いや、シャワー浴びなきゃいけないからやっぱりまずい。でもあと少しだけ・・・・
8:34
よかった、2分しか寝てなかった。そろそろこの n度寝サイクルも止めねば。そしてシャワーを浴びる。目が覚めて時間がまずいことに気がつく。
私は化粧に30分はかかる。今日はアイラインは引かなかった。今日は引いたら顔がキマらなくなる日な気がしたから。
9:20
本格的にまずい。でもそんなことよりお気に入りのリップがない。焦る。でも無い。リップ、なくてもいいかな・・・しまった。アイラインを引いてないからリップ無しじゃまずい。
私はなんのために顔を毎日毎日作ってるんだろう、って一瞬思った。けどなんか戦闘力が上がる気がするからか。ってテキトーに納得して再びリップを探す。
9:25
あった。昨日のカバンの中なんて灯台下暗しすぎる。お腹が空いた。何も食べるものがない。ルームメイトにクッキーをもらう。
走る。
音楽は、聞いてた。
でもなんだっけ。たしか、ピットブル。ビートにのって軽快に走る。
9:32
教室はすぐ目の前。大好きなプロフェッサーを走ってる途中に見つけた。でも目をケータイにやった。なんでだろう。それを遅刻してるからっていう理由で片付けて再び小走り。
9:35
10分は最短記録かもしれない。人文なのに気候変動のことをぬらぬらと話してるプロフェッサーの話を片耳にこのブログを書いている。
ダメな生徒かも。でも返ってきたミッドタームの結果はエキストラクレジット込みで71/70。A+!メールで直訴したテストの結果ね。
だから今日は授業中にブログを書いてもいい日。
外は、晴れ。多分暑くなる。
暑いってどんな感じだっけな。春と夏の分け目ってどこだろ。
アメリカだろうがどこだろうが目標があればどこにいても同じ。だいたいこんな感じ。
違うところを強いていうならば、そうだな。気候と周りにいる人たちくらい。
旅行に来るならそりゃあ海外は楽しい。だって楽しいことしかしてないから。日本でだって楽しいことだけしてればそんなの楽しいに決まってる。日本を出たからといって何もかもが変わるわけない。自分が変わろうと何か行動を起こさないと、所詮自分は自分のまんま。
海外に出るのは行動を起こす以前の話。来たから何を目標に、どうするかが大事。来て満足して、ただの場所のステータスにすがるような人間はお金をかけて留学する価値はない。
インスタやツイッターで作り上げてるなんでもある毎日は意外となんでもなくてなんでもない。
Where you are is not who you are