アメリカでなければ学べなかったこと
やっぱり世の中って不公平ですね。
なんだろう、個々ってほんと祖先の力で決まるし教育が受けられる国や環境にいてご飯が毎日食べられるってラッキーだよね。
私は2年生になって学んだことがあります。
それは南アメリカやメキシコの現状。
アフリカやアジアのことはまだ知らないけど、彼氏が半分ペルーやキューバの血が入っている事や、メキシコ人をはじめとするラティーノが多いカリフォルニアに身を置いている事や、彼のおばあちゃんがメキシコのCabo(カボサンルーカス)に家を持っていることで1月に初めてメキシコに行ったこともあり、南アメリカやメキシコがどんな状況にあるのかをこの半年で色々学んだ。
彼氏が前メキシコに行った時スピード違反で警察に止められたんだけど5ドル払ったらすぐにチャラになったらしい。5ドルはその人の日給レベル。
そして私が1月に行ったときも戦車が道を走ってたの。
なんでかというと、メキシコとか南アメリカはとにかく麻薬カルテルが国を牛耳ってて警察や政府までをも金で買収しているから街を取り締まるのには軍隊しかいないから。
南アメリカで金持ちになるには麻薬組織に入るしかほぼ道はないし、そうでなければ一日平均3ドルとかの収入で生きていかなければならない。
でもメキシコ本土は危険だけどカボサンルーカスは完全なるリゾート地で観光客に被害が及ぶことはまずない。なぜなら麻薬組織が人を殺しあったりするのは口封じだったりすることが多くて、そこに関わってない人やアメリカ人は殺す必要がないし、カボは観光業で成り立ってるからそんな事件があったらそれこそカボ自体の大きなマイナスになっちゃう。
それにそんな事件が怒ったら国際ニュースになってその国にどんなことが起こるかわからないから。街中で銃撃とかはメキシコ本土ではあるかもしれないけどカボではまずない。
でも観光客ではない現地に住んでいる人たちは違う。彼らは毎日そんなカオスな世界で殺される恐怖に怯えながら貧しい毎日を送っている。
彼氏のおばあちゃんがチャリティで学校にキッチンを建てて毎日子どもたちにご飯を提供していてそこにも1月に行った。子どもたちはみんなニコニコ笑っていたけど一人一人その両親や家族の現状は最悪だった。ああ、私が大学で学んだことや映画やドキュメンタリーや色んな人から聞いた話は本当だったんだと思った。
今でも麻薬カルテルが牛耳る世界は続いている。
そんな中でメキシコの子供たちはアメリカに憧れを抱いて、10歳とかなのに家族を養うため違法で国境を越えようとする。
毎年違法的にメキシコとアメリカの国境を越えようとする子供たちが100,000人いるらしい。でも違法だからもちろん危険でほとんどの子どもたちは男女問わず違法密輸業者にレイプされて砂漠の真ん中に捨てられ死んでしまう。
一人で両親を助けるために出稼ぎで家を出てきた子もいれば、親が見知らぬ違法密輸業者にお金を払って送るケースもあれば、親からの暴力や育児放棄から逃れるために出て行く子もいる。
でも10歳12歳で何ができる?
アメリカは四大卒でも仕事を探すのが厳しいのに、違法滞在の子どもを誰が雇うの?
工場などの低賃金の職場で働くしかないのだけど、違法滞在や子どもということを逆手に取った経営者たちが1日6ドルとかで過酷な労働を強要する。
そんなのでは到底親を支えられないと思った子どもたちはアメリカでもやはり麻薬関係の仕事をするしかなく、色んな犯罪を犯してしまう。。。
メキシコに帰ればさらに貧しく危険な暮らしが待っていて、教育なんて親ですら受けてきてないから根本的に仕事をするには教育が必要だという考えにすら至らない。
この悪の連鎖が無くなるのは難しい。南アメリカで麻薬カルテルが国を牛耳っている限りは。。。
先進国に生まれたことだけでもすごくラッキー。前はそこの国の人だってその国の人なりの幸せがあるなんて思ってたんですけど、今の時代は貧しい国ですらケータイが買えて色んな情報が入ってくるからやはり外の世界が見えてしまう。他と比べてはそこに憧れを抱き、何も知らないまま地獄を見る。。そんな国に生まれてしまうだけでものすごい苦労をする。
やっぱり私たちは幸せです。そして世の中は本当に不平等。