生きているうちに、会わないと
アメリカに来てから頻繁に思うことがある。
それは、
「会いたい人には、会えるうちに会わないと後で後悔する」
ってこと。
昨日が今日につながり、今日が明日に、明日が明後日にとつながって行くのが日常だと信じきっている私たちは若い。
私たちは意識していないけど、無責任で自由だから寝たら朝がやって来るのを疑わない。
でも、本当に誰にとったって人生なんていつ何が起きるかわからない。
私は自分の意思と少しの意地で、目標を達成するまでは日本に帰らないって決めているけど、そんなものののために、残り一年のうちに、大切な人を失って一生後悔してしまったらどうしようっていう不安を毎日抱えている。
この前おじいちゃんと久しぶりに電話した。
去年の年末に話したばかりだし電話口から、いつものおきまりの言葉から他愛もない話に発展して、おじいちゃんのことだから照れ臭そうに、それじゃあ頑張ってな!ってそそくさと電話を切ることまで全部想像していたのに。
いざおじいちゃんの声を聞いたら涙が出て来た。
離れていて、生きて、ちゃんとまだ会える場所にいるのかが確実じゃなかったからこそ、当たり前のようだけど声が聞けたことが心底嬉しかった。
でもこんなのはもちろんおじいちゃんだけに限ったことじゃない。
パパ、ママ、お姉ちゃん、高校の友達………。
みんなみんな会いたいと思った時に会わないとダメなんだって思った。
そりゃあそれを覚悟してこっちに来たのは事実だけど、せめて目標を達成したあとは、一年に一回くらいは会いたい。
会いたいって思う人には心的にも支えられてるわけだし、これから先友達なんかには大人になるにつれ会えなくなって行く。
会いたい人には会いたい時に会っておかないとな。
後悔は絶対したくないもんなあ。